グラウンドアンカー工
グラウンドアンカーは、引張り力を地盤に伝達するためのシステムでグラウトによって造成させるアンカー体、引張部、アンカー頭部によって造成されます。斜面安定、構造物の転倒・浮き上り防止、仮設山留め・土留めなど、土木建築分野において広く利用されています。また供用期間により永久アンカーと仮設アンカーに分類されます。
永久アンカー分類
現在最も多く使用されている摩擦型支持方式は、アンカー引抜力を地盤に伝達させる方式で引張型と圧縮型に分類されます。
支持伝達方式
| 工法例
|
摩擦引張型
| KTB・引張型SCアンカー工法
スーパーフロテックアンカー工法 |
摩擦圧縮型
| SEEE永久アンカー工法(タイブルアンカー)
|
圧縮引張複合型
| KTB・荷重分散型永久アンカー工法
|
アンカー受圧板工

受圧板は、アンカーの緊張力を保持するという性格を持ちます。アンカーを地盤に定着させるには、アンカー緊張力を保持することができる反力構造物を使用することが必要となります。受圧構造物の種類としては、RC受圧板、PC受圧板、メタル受圧板、吹付枠等が挙げられます。アンカーの目的、規模、環境等、現場条件に応じて選定されます。
○受圧板工法例
PCフレーム:プレストレスコンクリート製受圧板
スーパーメタルフレーム:ガルバリウム疑似溶射鋼板フレーム
PCフレーム:プレストレスコンクリート製受圧板
スーパーメタルフレーム:ガルバリウム疑似溶射鋼板フレーム
KTB・引張型SCアンカー工法
概要

世界的に広く普及している引張型アンカーは、荷重の局部集中によりグラウトにひび割れを生じることがあり、テンドンの腐食という問題を抱えていました。本工法は全塗装PC鋼より線<SCストランド>を使用し、この問題を一挙に解決した永久アンカーです。
特徴
- ストランドはスペーサーで隙間を確実にとり、グラウトとの付着強度を増強する方式。
- テンドンに全塗装PC鋼より線<SCストランド>を使用し完全防錆。テンドンの腐食問題を解決。
- シンプルな構造で、削孔の細径化を実現。
- 挿入作業が簡単、緊張管理も容易。
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990247-VE(NETIS掲載期間終了技術)

情報サイト
スーパーフロテックアンカー工法
概要

スーパーフロテックアンカー工法は、エポキシストランド(フロボンド)を引張鋼材として使用し、独自に開発された専用部品と組み合わせたアンカーテンドンを、地盤中にグラウトを用いてアンカー体部を造成し、構造物に長期にわたり引張り力を伝達させるアンカーシステムです。
特徴
- 内部充填型エポキシストランド『フロボンド』を緊張材とし、システム全体に優れた耐食性
- シンプルな構造で確実かつ品質の高い施工性
- コスト縮減に貢献する優れた経済性
- 現場組立と工場組立のどちらも対応可能
情報サイト
SEEE永久グラウンドアンカー工法(タイブルアンカー)
概要

SEEE永久グラウンドアンカー工法は、「頭部定着具の耐震性」と「緊張力調整機能」が確認されたアンカー工法です。
タイブルアンカーA型は、腐食環境が特に厳しい場所にも適用できる耐久牲を備え、許容荷重Tas=2086.2kN/本までの大荷重にも対応できます。また1973年の販売開始以来多くの実績を誇る、信頼性が特に高いアンカーです。タイブルアンカーM型は、摩擦抵抗が小さい地盤にも有効な地盤適応性が高いアンカーです。
タイブルアンカーA型は、腐食環境が特に厳しい場所にも適用できる耐久牲を備え、許容荷重Tas=2086.2kN/本までの大荷重にも対応できます。また1973年の販売開始以来多くの実績を誇る、信頼性が特に高いアンカーです。タイブルアンカーM型は、摩擦抵抗が小さい地盤にも有効な地盤適応性が高いアンカーです。
特徴
- 頭部定着具がナット式で緊張力調整の性能に優れているため、将来の緊張力変動への対応が容易で経済的です。
- 二重防食構造を採用しているため、耐久性にきわめて優れています。
- 頭部定着具は、地震時でも定着機能を確保できることが確認されています。
- 圧縮型アンカーの特性により、以下の優位性があります。
- グラウト材が全長にわたり圧縮力を受けるため、テンションクラックが生じない。
- 地盤内のせん断抵抗が大きい。
- クリープ特性が安定している。
- 繰返し荷重に対して安定している、
- アンカー体には孔底から圧縮力が作用するため、定着地盤に不陸があっても対応できる。
- アンカー部材は工場において製作・組立てを行なうので、高品質が確保されます。
- 現場での防食加工などの組立て加工がないため、省力化が図れます。
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990071-AE(A型)(NETIS掲載期間終了技術)
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990309-VE(U型)(NETIS掲載期間終了技術)
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990309-V(M型)(NETIS掲載期間終了技術)
情報サイト
KTB・荷重分散型永久アンカー工法
概要

KTB・荷重分散型永久アンカー工法は、複数の耐荷体を設け荷重を分散させる画期的な構造を、世界で初めて実現した永久アンカーです。荷重の局部集中が避けられ、グラウトにひび割れを生じません。長期にわたる耐食性、耐久性および構造安定性に優れています。
特徴
- 設計アンカーカを数個の耐荷体を介して地盤に確実に分散伝達。
- テンドンに全塗装PC鋼より線<SCストランド>を使用し完全防錆。全体にわたり四重防食を実現。
- 設計アンカーカに合わせ、ストランドの本数を設定。
- 地層条件の変化に即して現地でアンカー長の変更可能。
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990136-V (NETIS掲載期間終了技術)

情報サイト
PCフレーム工法
概要

PCフレーム工法は、高度な品質と安全で、「美しい景観を持つ斜面」の創出を目標に開発された「地すべり防止・斜面安全」工法です。従来の「現場打のり枠工」に代わる高強度のプレキャスト、プレストレストコンクリートフレームです。
特徴
- のり面緑化にマッチした美しい景観が得られる、斬新なデザイン
- 地山を長期間、緩めることなく、安全施工ができ、逆巻き工法に適切
- 高強度コンクリートによる高強度、軽量化
- 抜群の耐久性と信頼を備えたKTB永久アンカー工法を標準仕様として採用
- 軽量化されたことにより、大幅な工期の短縮とコストダウン
- 国土交通省NETIS登録番号 KT-990350VE (NETIS掲載期間終了技術)
情報サイト
スーパーメタルフレーム
概要

ハイテク技術を駆使したガルバリウム疑似容射鋼板フレームで、完全防錆され優れた耐久性・耐候性を発揮します。また、中空密閉型できわめて軽量(従来のコンクリート受圧板の約1/6)ですので、大型重機を必要とせず小型重機でも施工でき、合理的で経済的です。
特徴
- NETIS登録No: KT-000115-VE
- ガルバリウム疑似溶射鋼板で完全防錆、優れた耐久性・耐候性を発揮。
- 中空密閉型できわめて軽量、狭いスペースでも軽々と施工。
- 小型重機で施工でき、施工コストを軽減。
- 自然と調和した多彩な色調が選択できる。